EVENT REPORT 『The Session Shibuya 2016』

渋谷がストリートで熱くなった日 『The Session Shibuya 2016』

 
7月22日〜26日の4日間。ダンサーにとってダンス練習の場として親しまれている渋谷区宮下公園を貸切り、ストリートカルチャーが一同に介すイベント『The Session Shibuya 2016』が開催された!
 
企画・運営を行うのは、DANCE@LIVEでおなじみの株式会社アノマリー
あのダンス大手企業が渋谷区後援のもと、ストリートカルチャーイベントを初開催する運びとなったイベントは多くのストリート関係者から注目を集めた。
 
イベントは2020年東京オリンピック正式種目として候補にあがっている「スケートボード」の国際大会である「World Cup Skateboarding 」の日本大会をメインコンテンツとし、他にもBMX、ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、ブレイクダンス(BBOY)のプレイヤーがひとつのチームとして競い合う「Street Games」や、世界中のスケーターとインターネットを通じて競うことができる「Red Bull Skate Arcade」など、計4コンテンツが開催され、この夏をスタートを切る熱いイベントとなった!
 
そんなストリートの祭典を紹介していこう。
 
 

『The Session Shibuya 2016』 ジャンルを超えた絆と感動! Street Gamesレポート

StreetGames

『The Session Shibuya 2016』の初日は『Street Games』が開催。

 

ストリートカルチャーから生まれた「遊び」BMX、Skateboard、Double Dutch、BEATBOX、BBOY。の5ジャンルが同会場でバトルをおこなうという、ストリートの祭典とも呼べるイベントだ。

 

『Street Games』は昨年から開催されている、面白い仕掛けが用意されているバトルイベントとなっている。

その仕掛けとは、各ジャンルのベスト4が集結し、その勝ち上がったプレイヤー達でチームを作り、団体戦を行うというシステムだ。

スポーツの試合でいう総当たりの団体戦で、各プレイヤーは自身が身を置くストリートジャンルの代表として戦うことになる。

 

このチーム戦の面白いところは、ジャンルの絶対的王者が自分のバトルで圧勝しても、他のジャンルのプレイヤーが負けてしまえば試合に負けるというシステム。逆をいえば、普段はバトルで優勝できなくても、チーム力で優勝を勝ち取ることも可能だということだ。

加えて、このシステムでしか見れないレアカードも生まれたりなど、コアなストリートファンにはたまらない内容になっている。

 

それではまず気になる各ジャンルベスト4で決まったチーム分けを紹介しよう。

各ジャンルベスト4進出者はこちらから

Aチーム

Ami(BBOY)

DAICHI(Double Dutch)

MiZ(BEATBOX)

比嘉 拓矢(BMX)

池 慧野巨(Skateboard)

Bチーム

KOHEI(BBOY)

TAISUKE(Double Dutch)

MASAHIRO(BEATBOX)

井谷雅(BMX)

白井 空良(Skateboard)

Cチーム

Shigekix(BBOY)

Kai(Double Dutch)

Ettoman(BEATBOX)

池田貴広(BMX)

池田 大亮(Skateboard)

Dチーム

ISSEI(BBOY)

Yui(Double Dutch)

にも(BEATBOX)

吉田 尚生(BMX)

池田 大亮(Skateboard)

 

以上4チームの編成となり、初戦のカードはA対B C対Dの対決となった。

チームも決まりついに始まった『Street Games』ファイナルトーナメントは初戦から激戦!

各ジャンルのトッププレーヤーばかりなので、一戦たりとも目が離せない展開が続く。

 

パワームーブやステップで魅せる、一番観客に見覚えのあるブレイクダンス

ステップやアクロバットにダンスをジャンプと共に魅せるDouble Dutch

5ジャンルの中で唯一言葉で表現ができ、お互いへのディスり合いも面白いBEATBOX

後半の大技のせめぎ合いがエキサイティングなBMX

一発一発のメイクが息をのむ展開のSkateboard

 

それぞれ魅力や盛り上がり方も違うため、プレイヤーだけでなくオーディエンスも今まで見たことないバトルに大興奮

まさにこの瞬間、渋谷でストリートカルチャーが一体になった瞬間であった。

 

両カードとも8-7の大接戦を制し、決勝に上がったのはAチームCチーム

チームの総合力が高いAチームと各ジャンルの優勝者を3名擁するCチームとの対決は、初戦を超える熱戦が繰り広げられる。

気づいてみれば、今日初めましてのプレイヤー同士の絆も深まったようで、自チームのプレイヤーがいいものをかましたときは自分のように喜び、試合後にはハグやハイタッチをするなどストリートでつながる人間の輪を感じさせてくれた。

それと同時に、オーディエンスも決して自分の興味のあるジャンルだけでなく、全試合に熱いエールを送り、最後までプレイヤーを応援し続けた。

この歴史的決勝戦を制したのは、この舞台で優勝したい! という気持ちが前面に出ていたCチームが見事優勝を飾った!

 streetgames決勝

 

 

 

『The Session Shibuya 2016』World Cup Skateboarding Japan Round

World Cup Skateboarding Japan Round

24日に行われたのはWorld Cup Skateboarding Japan Round(WCS)

簡単に言うとスケートボードのワールドカップ日本ラウンドだ。

現在世界20か国でWCSを開催していて、ついに日本での開催が決定した記念すべき大会。なんと優勝者には80万円の賞金が用意されていた!

初の日本開催について運営のMartin Karas氏は日本人スケートボードプレイヤーのレベルの高さに注目したことと、2020年の東京オリンピックにスケートボードが正式種目になるかもしれないという動きからずっと日本でやりたかったと語っている。

Martin Karas記者発表記事はこちらから

 

そんな重要な日本大会には、世界の強豪が参加するG-SHOCK『REAL TOUGHNENSS』で2011年、2012年と2連覇した、19歳の瀬尻稜が参戦。その他注目の10代プレーヤーである堀米雄斗、白井空良も参戦し、日本人の活躍に期待が持たれた。

 

そして、予選を勝ち抜きぬいた10名によるWCS Japan Roundの頂点を決める戦いが始まった。

それではその激戦の模様を紹介しよう!

の前に!

WCS決勝のルールについて説明しよう

決勝は予選を勝ち抜いたライダー10名でルーティン(パーク全体を使っての滑走)とワンメイク(自分の選んだセクションで技を1度行う)によって争われる。

ルーティンは1人45秒のルーティンを2回行い点数の高かったトライが評価。ワンメイクは1名につき5トライしポイントの高い方から2つのメイクが評価される方式。

 

となっている。

では、ルールを把握できたところで紹介いきましょう。

 
1 RICHARD TURY(スロバキア)

RICHARD TURY

予選をトップの点数で通過した選手だ。決勝ラウンドもミスを最小限に抑え、コンスタントに技を決め優勝を狙う

堅実なプレースタイルといえるメイクを見せてくれた!

 

2 池田 大亮

 

池田大亮

次々にメイクを成功させ、調子が良さそうな池田大亮選手。大技も次々決め、ルーティンもノーミスでこなすなど、一躍優勝候補に躍り出た。

 

3 瀬 尻稜

瀬尻稜

今大会1番の注目選手!

ミスをしても自分のペースを崩さず常に前向きなプレーはとても10代とは思えない安定感。そして勝負所で難易度の高いメイクを魅せるなど、評判通りの実力を見せつけた。

何よりも笑顔が素晴らしい。彼が今後の日本スケートボード界のスター選手になるんだと思わせるようなオーラが出ていた。

 

4 池 慧野巨

池 慧野巨

最近、密かに注目を集めている選手。若干15歳であるが、その実力は今大会の注目選手たちにひけをとらない。特に今日は調子がよく、ノーミスのルーティンもあり、一気に優勝戦線に顔を出した。

 

5 Max Kruglov(ロシア)

Max Kruglov

あのレッドブルと契約をしているプロスケーター。まさに一般の人が思い浮かべるスケートボーダーといったビジュアルが目を引くプレーヤーだ。

ルーティンも大技や高難度の技を叩き込む。1ルーティン目はミスが多かったが、2ルーティン目ではノーミスでスーパーメイクを立て続けに決めていった。

そして、何よりもスケートボードが楽しい! というマインドが伝わってくるプレーヤーだったという印象が強い。

 

6 堀米 雄斗

堀米雄斗

日本の注目選手の1人。昨日行われた『Street Games』では、チーム優勝を果たした実力ある選手だ。ペースを崩さず自分のメイクを立て続けに決めていった。

 

7 白井 空良

白井 空良

日本注目選手で、瀬尻稜に並ぶ優勝候補の1人。昨日行われた『Street Games』のSkateboarding部門で優勝をした実力者だ。昨日の勢いのまま優勝を目指したかったが、調子がいまいち上がらず。ペースが乱れてしまう場面が目立ったが、後半はメイクを決め追い上げを見せた。

 

8 Omar Parraga(メキシコ)

Omar Parraga

メキシコからこの日本大会にはるばる参戦した選手。メイクを確実に決める中、勝負の大技がうまく決まらず苦戦を強いられていた。

 

9 トクラタイホウ

トクラタイホウ

決勝に進出したプレーヤーで最年少の選手。キッズ離れした技を魅せるが、予選で痛めたケガで思うようにメイクを決めれず世界大会の厳しさをその体で体感していた。

 

10 Alex Mldler

Alex Mldler

今大会注目海外選手として紹介され、優勝候補筆頭だった選手。世界大会とは何が起こるかわからないものである。優勝候補であった彼は、メイクが中々決まらず絶不調。通常であれば心が折れてプレーができなくなるような場面でも、オーディエンスに自分のプレーを見せようという姿勢にプロスケーターのあるべき姿を感じた。

 

この強豪ぞろいの中、激戦の制したのはMaxim Kruglov(ロシア)

2位に瀬尻 稜、3位に池 慧野巨が入り、日本人プレーヤーも大健闘。

優勝したMaxim Kruglovは「Thank you TOKYO!!」と歓喜の雄たけびをあげ、「Thank you for everyone!」と来場した観客や激戦を戦い抜いたプレーヤー全員の感謝の言葉を届けた。

 

『The Session Shibuya 2016』プロから技を学べるStreet Experience

Street Experience

25日は『The Session Shibuya2016』で関わったジャッジやプレイヤーがWSをおこなう『Street Experience』が開催された!

しかもWSはすべて無料! この豪華な講師陣に教えてもらえるなんてそうそうない貴重な経験といえるだろう。

当日は夏休みということもあって、KIDSや大学生に参加が目立った。

全体的に和気あいあいとしたピースな空気間でWSは進み、参加者にとって思い出に残る経験になったことだろう。

それでは早速、ジャンルごとに紹介していこう!

 

BBOY

BBOYの講師陣は『BATTLE OF THE YEAR』世界大会、日本人初優勝の偉業を成し遂げたTHE FLOORRIORZが担当。

基本的なステップから、参加者のパワームーブを見てアドバイスを入れるなど、初心者から経験者まで実力アップできる内容になっていた。

ブレイクダンスの大元であるバトルを意識したサークルでは、KIDS、大人関係なく盛り上がる。

そして、いい技が決まると隣のDouble Dutchの参加者からも声援が飛ぶなど、なんとも気持ちのいいWSとなっていた。

また、こういった技術の指導だけでなく、BBOYやDouble Dutchの歴史や魅力を座学で教えるMCもこの2人により行われ

street experience mc

ストリートカルチャーのお勉強もできるWSになっていた!

 

street experiencebboy

 

Double Dutch

最もWSの参加人数が多かったDouble Dutch

特に女子の参加者が多かったという印象だ。

歴史解説をしている講師陣の話によると、元々Double Dutchは女性が発展させたものらしく、ストリートカルチャーの歴史において、男性がブレイクダンス女性がDouble Dutchをやるというのがことの始まりのようだ。

 

基本的な飛び方をはじめ、テンポを変えて飛ぶ、飛びながらムーブをつけるなど、徐々にレベルも上がっていく。

そして、ターナー(回すひと)もDouble Dutchにおいて重要なテクニックなので、ターナーの練習も行っていた。

Street Experience ダブルダッチ

 

BEAT BOX

BEATBOXの講師陣はT.KTATSUYA。2人ともHUMAN BEATBOXの普及に力を入れている実力あるBEATBOXERだ。

基本的なポテトチップスの発声法の説明から実際にマイクを使って参加者にやってもらう形式からスタート。

ここでびっくりしたのが、今説明を聞いたばかりの5歳くらいのKIDSの子がすぐにBEATBOXが出来てしまったということだ。

教え方がうまいのか、このKIDSの子が才能の塊なのかはわからないが、突然の出来事に会場にはどよめきが起こった。

参加者の中には先ほどBBOYのWSに参加していた人もいて、まさにジャンルを超えた交流が行われていたのが印象的。

こういう別のストリートカルチャーを取り入れることは、自身のパフォーマンスにいい影響を与えるきっかけになるかもしれないし、なんといっても別ジャンル同士、交流しやすいWSシステムになっていたのがこの状況を生み出した最大の理由ではないだろうか。

 

ちなみにBBOYの講師陣でもあるTHE FLOORRIORZもWSに参加!

THE FLOORRIORZ

世界で活躍するBBOYもBEATBOXには大苦戦!

参加者と一緒に楽しそうにWSを受けていた。

 

Street Experience BEATBOX

 

BMX

BMXの講師陣は日本を代表するBMXライダーの田中光太郎とBMXブランド”MOTEL WORKS”に所属する双子のBMXライダーの吉田幸生、吉田尚生の3人だ。

3グループに分かれて行われたWSはそれぞれBMXの乗り方、技の練習、体の使い方に分かれていて、参加者の実力に合わせて行われていた。

Street Experience BMX

 

Skatebording

Skatebordingの講師陣は『The Session Shibuya2016』の各コンテンツでジャッジを務めた、謝花明徳、才哲治、立本和樹。そしてプレーヤーとして参加していた白井空良の4人でおこなわれた。

トッププレーヤーたちの指導のもとスケートボードを習う参加者達。技を始動するというよりは、スケートボードを楽しむことに重点を置いているようなWSになっていたのが印象的だ。

WCSに参加していたプレーヤーが言うには

「スケートボードは楽しんでやるもの。確かにライバルたちはいるが、バトルでライバル心むき出しにするよりは、自分の滑りを楽しむのが大切。」

と語っているように、まずはスケートボードを楽しくやることが大切ということなのだろう。

実際、WSに参加していた人たちも終始笑顔で練習していたので、マインドは伝わっていたと思われる。

 

Street Experience skatebording

 

 

『The Session Shibuya 2016』7/26はRed Bull Skate Arcade

最終日は『Red Bull Skate Arcade』がおこなわれた。

ゲーム感覚で気軽に参加できる、2.5次元のスケートボード世界大会! 

必要なのはスケートボードとスマホだけ!
自慢のトリックを収めた動画を投稿すれば誰でも世界各地のライバルと対戦でき、ゲーム感覚で展開されるオンライン型のコンテストがRed Bull Skate Arcadeだ。しかも勝ち残った者たちはファイナルステージの地ブラジルでface to faceのガチンコ対決に参加できる。

なんとスマホで自身のプレイを録画し応募するだけで、世界予選に参加できてしまうコンテンツだ!

しかも、勝ち上がるとブラジルで行われるファイナルステージに進出できるという、夢のような企画。

この日も宮下公園のコースで練習がてら、動画を撮影するプレーヤーで溢れていた。

そして、この日はWCSで優勝したMaxim Kruglov瀬尻稜も来園し注目を集めた。

 

EVENT DATE

<開催概要>
タイトル: The Session Shibuya 2016 (ザ セッション シブヤ ニセンジュウロク)
開催日:2016年7月22日(金)〜7月26日(火)※22日公開練習日
会場: 渋谷区 宮下公園(渋谷区神宮前6丁目)
内容: スケートボード・ストリートスタイル競技会 / ストリートカルチャー ミックス コンペティション
ワークショップ(BMX、スケートボード、ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、ストリートダンス)等
WCS出場予定選手: 100名 (25 海外選手 / 75 国内選手)
エントリー料:無料
入場料・観覧料: 無料
公式WEBサイト:http://thesession.jp
※詳細は公式WEBサイトにて順次公開致します

◼︎ 主催
The Session Shibuya 2016実行委員会  

◼︎ 企画・運営
株式会社アノマリー

◼︎ サポート
Redbull Skate Arcade / AbemaTV / UNDEFEATED / XLARGE®
STANCE / 430 / CYPHERCODE / TUFLEG / FREEGUN / NEW ERA

︎︎︎◼ メディアサポート
VHSmag

◼︎ 後援
渋谷区

取材協力:株式会社アノマリー

取材・文:NOZATATSU

写真:f-performance

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